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パパのお父さんはへっぽこ小児科医

へっぽこ小児科医によるへっぽこ育児ダイアリー+α。父親と小児科医の視点から日本の医療と世相を斬って斬って斬りまくる、なんてことはなく、日々思ったことを綴ります。何かと大変な育児、読んでいただいた人に少しでもお役に立てれば良いのですが。。。

この春から保育園・幼稚園に子どもを入園させたお父さんお母さんに小児科医から一言

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どうも、あんきろさんです。
先週末くらいでちょっと新年度の忙しさが落ち着いたかなと思ったのですが、また忙しくなってブログが全く書けません。
まぁ、2月から3月にかけてのわたくしのように、毎日しょうもないことばかりブログを書いている小児科医というのもどうかと思うので、これはこれで健全で良いのですが。

さて、そんなどうでもいい話は置いておいて本題です。
つい先日なのですが、救急の当直をしたら、受診しに来たのがほとんどこの春から保育園もしくは幼稚園に通い出したというお子さんだったので、そのご両親に向けて少しお話をさせてもらいたいと思います。
タイトルには一言と書きましたが、もちろん例のごとく一言ではないのでご了承ください。

 

この春からお子さんを保育園・幼稚園に入園させたお父さん・お母さんへ

まずは2週間お疲れ様でした。
高い競争率を勝ち抜いて入園の内定をもらい、たくさんの物品の準備をしてようやく入園できたと思ったのに、慣らし保育という名前の焦らしプレイに悩まされているお母様も多いことと思われます。
かく言う私の長女も、ミルクを飲まないからという理由で11時半に帰宅させられるという状態が続いており、うちの奥さんがそろそろ切れそうです。
そりゃあ朝方にたらふく母乳を飲めば、11時までにはミルクなんて飲みませんよね。
お腹が空いたらミルクぐらい飲むと思うのですが、それではダメなんでしょうか。意味不明です。
おっと、いつの間にか自分の愚痴になっていました。すいません。

さて、保育園であれ幼稚園であれ、0歳児であれ3歳児であれ、入園というイベントを過ぎたみんながすべからく悩まされるのが感染症です。
これまで皆さんに大切に育てられて来たお子さんは、いわば温室育ちの観葉植物です。
それが、いきなり病気の見本市みたいな保育園・幼稚園に放り込まれるのです。戦えるわけがありません。
ドラクエ1でレベル上げもせずにドラゴンに挑むようなものです。待っているのは敗北の2文字のみです。
ドラクエの勇者が敵を倒しながらレベルを上げていくのと同じように、子どももばい菌やウイルスと戦って自分の免疫のレベルを上げていきます。
その過程で刀折れ矢尽き、体調を崩すこともたくさんあります。
咳と鼻水が治ったと思ったら熱を出し、熱が下がったと思ったら下痢をし、下痢が治ったら咳と鼻水が出る、なんてことはザラです。
数日で治ればまだいいのですが、咳・鼻水が数週間に渡ってしつこく続くなんてこともよくあります。
そしてそれが延々と数ヶ月に渡って繰り返されます。

あまりにも病気を繰り返すので、何か悪い病気じゃないか、保育園にいれたのが悪かったのではないかと自責の念にかられるお母さんがたくさんいらっしゃいますが、これは集団生活に入ることの宿命で、ほぼすべての子どもが通っていく道です。
特に、乳児期に保育園に入るとその傾向が強いですが、早いか遅いかだけの問題なので、全く気にすることはありません。
あまりにも感染を繰り返す(しかも肺炎などの重症の感染症を)子の中には、免疫異常の患者さんが含まれていたりもしますが、ほとんどの子どもは感染を繰り返すうちにそのうち強くなります。
逆に言うと、感染を繰り返すことでしか強くなりません。ゲームと違ってそこにレベル上げの裏技はありません。
保育園に通い出したのに家で過ごす日の方が多いなんてことになりかねず、なんのために保育園にいれたのやらと思われるお母さんもたくさんいらっしゃると思います。
しばらくは大変ですが、これまたゲームとは違って風邪を治す魔法の薬はありませんので、これについては我慢するしかありません。
お母様方におかれましては、なかなか職場復帰もままならず、イライラされることも多いとは思いますが、お子さんも必死でレベル上げをがんばっておられますので、暖かく見守っていただければ幸いです。
小児科医としましては、病気のことに関してならできるだけサポートさせていただきたいと思っていますので(全国の小児科医がそう思っているはず!)、遠慮なく近くの小児科を受診して気になることはご相談いただければと思います。

まだまだしばらく試練の時は続くと思われますが、お子様とともにレベル上げの道を着実に進まれることを切に願っております。

あんきろさん 拝

 

以上、この春から保育園・幼稚園に子どもを入園させたお父さんお母さんへのメッセージでした。
外来で時間が取れる時はこういう話をさせてもらうのですが、救急や忙しい外来ではなかなかゆっくり話せないことも多いのでブログに書いてみました。
しょっちゅう風邪を引いていると外野からもいろいろ言われるので、特に乳児期から保育園にいれたお母さんは結構罪悪感を口にされることが多いんですよね。でもそんなことないですよ。
上に書いたように、子どもがみんな通る道です。早いか遅いか、まとめてか分散してか、それだけの違いです。
子どもに悪いことをしてるわけじゃないですよ。
でも、そのぶん予防接種はしっかり打っておいてくださいね。

最後にですが、これまでに書いた記事の中で少しは役に立ちそうなものをピックアップしておきます。
よかったら読んでみてください。

www.heppoco-pediatrician.com

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